東京スバルLC(林潤会長、鈴木悟志幹事)は2023年1月26日(木)に日本盲導犬協会 神奈川訓練センターの視察を行いました。今までコロナの影響を受け、外部活動が自粛されていましたが、緩和の動きを受けて、クラブメンバー待望の視察となりました。
神奈川訓練センターは『訓練犬の数の多さも群を抜き、日本で唯一の盲導犬訓練士学校を併設する神奈川訓練センター。犬の育成のみならず、訓練士も育てている国内唯一の訓練センターであり、当協会の盲導犬訓練拠点として機能しています。』※協会HPより
この日は、会話形式で職員の方と実際に盲導犬と共に暮らしている方のお話しを伺い、さらに施設内のご案内をしていただきました。
目の見えない人・見えにくい人が安全に歩くためには、3種類の方法があるそうです。1つ目が「目の見える人と一緒に歩く」こと。2つ目が「白杖を使用する」こと。3つ目が「盲導犬と一緒に歩くこと」です。
目の見える人と一緒に歩くことは、一見すると良い方法にも思えるかもしれませんが、自分と相手との都合がつかず、自由に出かけることが難しいこともあるそうです。また、「白杖を使用すること」は地面からの情報は得られるが、胸の高さから上の情報を得ることが出来ず、車のミラーや枝にぶつかってしまったり、人に白杖が触れてしまった際には申し訳なく感じてしまうこともあるそうです。お聞きしていて、とても胸が締め付けられる思いがしました。
盲導犬と一緒に歩くことで、外出時に感じていた緊張感から解放され、天気の良さなどを感じてリラックスして歩けるようになったり、通勤に30分かかっていた道が15分で歩けるようになった人もいたというお話しも伺い、盲導犬の素晴らしさを感じました。しかしながら、「盲導犬が全て素晴らしいという訳ではない。それぞれの生活スタイルに合った方法が良い」という職員の方のお話もとても印象的でした。
盲導犬はハーネスの動きを利用して、障害物や曲がり角、段差の有無をパートナーに伝えているそうです。盲導犬が立ち止まったら、パートナーが目的地までへの次の指示を出し、安全に到着できるようになっています。盲導犬は地図を覚えている訳ではないので、道路が急に工事中になると戸惑ったり、信号の色の区別は苦手だそうです。もし、盲導犬をお連れの方が困っていると感じたら、「盲導犬をお連れの方。(白杖をお持ちの方。)何かお困りですか?」と、誰に話しかけているのか分かるように声掛けをしてほしいと仰っていました。
最後に、盲導犬の受け入れ拒否の問題や、盲導犬の情報が必要とする人に十分に行き渡っていない現状にも触れ、私たち一人ひとりが、互いに助け合いの気持ちを常に持ち続けることが大切だと感じました。
(文責・佐久間)