ライオンズクラブ国際協会300-A地区、東京スバルライオンズクラブ(会長:泊正重)は、令和元年12月2日(月)、ANAインターコンチネンタルホテル東京「プロミネンス」の間において、公益財団法人日本盲導犬協会井上幸彦理事長(第80代警視総監:警視庁のトップとしてオウム真理教に対する陣頭指揮を執り、地下鉄サリン事件の2日後、山梨県の教団施設を強制捜査して壊滅させたことはあまりにも有名)より日頃の盲導犬育成募金活動が評価され、感謝状の贈呈を受けました。大変名誉あるひと時でした。
盲導犬といえば虎ノ門クラブ、虎ノ門LCといえば盲導犬といわれる、虎ノ門ライオンズクラブでありますが、その虎ノ門ライオンズクラブと当スバルライオンズクラブとの関わりについて、ここで少し触れておきたいと思います。
東京虎ノ門ライオンズクラブは、現在の公益財団法人日本盲導犬協会の設立時のメンバーでもありますが、今は亡き同クラブのチャーターメンバーであった材木商、四倉榮次朗ライオン(「新橋にある乙女と盲導犬の像」建立の立役者 ※以下写真)のライオンズクラブ海外研修渡米の際に、当スバルライオンズクラブの創業者である堂屋敷淳ライオンを通訳として同行させたのがきっかけで、この極めて世界的に社会性・公共性の高い「視覚障がい者の生活に欠かせない大切な盲導犬」その育成のための募金活動をアクティビティ(クラブ奉仕活動)として知ることになり、スバルライオンズクラブもこのアクティビティを国際会長に申請して、2004年5月11日に認証状を受けました。
そして、虎ノ門ライオンズクラブと一緒になって同じ奉仕活動を、設立以来今日まで続けることが出来ております。四倉ライオンとの出会いは今から約30年前の話でありますが、虎ノ門ライオンズクラブはスバルライオンズクラブにとって、まさにアクティビティの親クラブであります。
今般、虎ノ門ライオンズクラブは、設立半世紀を超える55周年記念式典を挙行されましたが、先に述べた四倉ライオンから盲導犬育成事業を承継されている後継者、同クラブ所属天間勝治ライオン(日本盲導犬協会理事・同クラブ55周年チャーターナイト実行委員長)のお誘いにて、当スバルライオンズクラブからは、泊正重会長、野村瑠里キャビネット副幹事、松浦卓司理事、道橋和志理事、浮田紘一理事、市川妙英理事、斎藤恵美子理事、斎藤アンジュ玉藻理事、泊孝子ライオン、虫鹿隆志ライオン、鈴木和彦ライオンの11名が参加させて戴きました。
式典の前に、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)准教授津田雄一氏より記念講演がありました。「はやぶさ2」の話は、視覚障がい者の皆さんにまさに「心に夢と光」を与えてくれるものでした。また、宇宙を身近に感じることが出来ました。
式典に入り、伊賀保夫330-A地区ガバナーからは、盲導犬育成活動を長年に亘り継続されている点が素晴らしいと「襷をつなぐ」今期ガバナーテーマーを実践されていると虎ノ門ライオンズクラブに対して称賛のお言葉が述べられました。
また、元国際理事である新宿ライオンズクラブ所属山浦晟暉ライオンからは、先の国際会長であるグドラン・イングバドターからの感謝状が祝辞とともに虎ノ門と松江湖城ライオンズクラブ両会長に送られました。歴代国際理事でもサプライズで国際会長の感謝状を即座に贈呈できるのは、世間広しといえども山浦国際理事だけであると聞き及んでいます。
元地区ガバナー石井征二ライオンからは、盲導犬協会天間理事とは、スバルLC伊東旅行例会でご一緒のお部屋で、当時スバルは道橋ライオン含め5人程度しか参加しておらず、寂しかったが、伊東市長はじめ伊東の方が大勢お見えになって居て結構面白かったと、良き想い出話を大変楽しく語っていただきました。筆者も当時を懐かしみ、石井元ガバナーの温かさに心打たれました。
祝宴では有名なオペラ歌手である翠千賀さんが天城越え他和製ヒット曲をオペラ調で高らかに唄っていただきました。
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その後、盲導犬のデモンストレーションが多和田理事より行われ盲導犬のよく訓練された実況中継を目の当たりにすることが出来ました。盲導犬ラブラドールの賢明さが大変良くわかりました。
最後に「また会う日まで」を全員で手を取りながら大きく歌い上げ田中清会長のゴングで幕を閉じました。
虎ノ門ライオンズクラブ結成55周年記念式典に参加して改めてこのアクティビティの重要性を痛感いたしました。目の見えない人、目の見えにくい人が行きたい時に行きたい場所へ行くことが出来るように、安全で快適な歩行を可能にする盲導犬、日本では約1,000頭の盲導犬が活躍していますが、約7,800名以上といわれる、盲導犬を希望されている目の不自由な方のニーズに追いついていないのが現状であります。
そのためにも、盲導犬の育成事業を社会的使命とする「公益財団法人日本盲導犬協会」とともに視覚障害がいをもつ方々が自立し、社会復帰を可能にするために大切な役割を担う盲導犬の育成に向けて、また、人と動物が共生する社会の実現に向けて、盲導犬の育成環境の充実や訓練士の養成のためにも、東京スバルライオンズクラブは日々の奉仕活動の中で「メインアクティビティ」とする「盲導犬育成のための募金活動」に、引き続きメンバー一丸となって力を注いで行く所存です。そして、「盲導犬待機者ゼロ」の目標に少しでも近づくように取り組んで参ります。
令和元年12月2日
執筆者:東京スバルライオンズクラブ 理事 広報委員長 L道橋和志